里山への移住後、はじめての地域活性化のデザイン制作でした。道の駅　おばあちゃん市・山岡を立ち上げられた前駅長さんからのご依頼で、「おかえり」と故郷のおばあちゃんがお出迎えするあたたかなイメージづくりや、手づくりの安全安心の商品があること等を伝えたいとのご要望でした。道の駅は行政指導で建てられた立派な施設でしたが、商業的な意味でのデザインがありませんでした。そこで、厨房の奥や畑で頑張っている『おばあちゃんのお顔をロゴマーク』にする事をご提案させていただきました。そのロゴマークをもとに看板や印刷物や商品等を制作し、あたたかな笑顔でお出迎えが出来るように計画したのです。文字も故郷のぬくもりが伝わるようにと手描きの筆文字でランダムに並ぶデザインにして、都会の画一化したシャープなタイプとは差別化できるようにしました。結果、ご依頼主はもちろん道の駅に訪れるお客様にも故郷に帰ってきたようだと喜んでいただきました。私自身も出張制作だけではなく、移住先の地域活性化のための制作が出来るようになった事に大変感謝しております。